BTCの暴落から学べること


 ビットコイン、暴落しましたね!

アルトコインも軒並みダウントレンドでした。DOGE、SOL、SRMなんかは上がってましたけども。

さて、これを機にどのような教訓を得られるか、まとめてみました。

  • 短期投資の基本
    • 投資はフィジカル>メンタル>ポジションである
    • 0か100かで考える事自体がリスク
    • トータルで勝てればOK
  • ビットコインの考え方
    • ビットコインは基軸通貨になっている
      • トルコでは既に
      • なので相場に
      • 今後実際には
    • ビットコインとテクニカル分析
  • アルトコインの考え方
    • アルトコインは消え物
    • でも投資の基本は守って
  • 暗号通貨全体に対して
    • とはいえ資産の一種である事
    • 他資産より歴史が浅いので当然リスクは高い
    • リスクを理解した資産投入を

今回の暴落から学べること

今回の暴落では、やはり2018年と同じ教訓を得られましたし、アルトコインとの相関についてや、BTCと実体経済とのつながりもより広く強くなったことが分かりました。

また、BTCが下がったときにはアルトコインも下がっていきますから、そのリスク分散をBUSDやUSDTのようなステーブルコインに移管することも非常に重要だということが改めて分かりました。

今回は、暴落から見る暗号通貨(=仮想通貨)の現状の整理と、BTC特有の値動き、アルトコイン特有の値動き、さらには投資の基本姿勢について、改めて見て行こうと思います。

短期投資の基本

ビットコインや仮想通貨・暗号通貨とはいえ、投資である事に変わりはありません。まず投資の基本を押さえるべきです。

    投資はフィジカル>メンタル>ポジションである

    この通貨を買おう、と思ったとき、この期間でこれぐらい上がるだろうからそこで売ろう、これぐらい下がったら損切りしよう、と考えますよね。

    でも、実際上がったときには「まだ上がるんじゃないか?」あるいは下がったときには「持っておけば上がるはず」という考えてしまう実体もあるんじゃ無いでしょうか。

    何故そう思ってしまうか、というと、メンタルが弱っているから、という事になります。

    例えば、お財布のお金が見ていると減ったり増えたりしていたら、とっても焦ってしまうんじゃないでしょうか。

    しかし実際やっているのは資産運用であり、毎日使う手元資金じゃないわけです。

    ですから、投資とはどういうものであり、どう動かすべきなのか、という基本を抑える事が重要であり、自分の気持ちで売ったり買ったりしても、絶対に上手くいかない、という事を押さえるべきです。

    そしてそれは自分のメンタルがしっかり保てていないとできません。もしメンタルに響くような額を操作しているのであれば、ビビって判断を間違えることに繋がるからです。

    もしメンタルを守れないような仮想通貨取引をしているのであれば、それは扱っている額が大きすぎるので、まず暗号資産として取引している額を減らしましょう。

    そして、もし暗号資産が心配で寝不足になっているのであれば、身体が悲鳴を上げる事になります。いくらメンタルを保とうとしても、身体が悲鳴を上げているときには、メンタルを維持することはできません。すぐさま資産運用をやめ、一旦現金にし、しっかりとした休息を取るべきです。

    つまり、まず大事なのはあなたの身体であり、次に心、そしてその上に戦略を持つべきです。

    こうすれば勝てる、というものは世の中には全く無く、ないからこそ勝者と敗者が生まれる、という事を理解して、自分を強化していきましょう。

    0か100かで考える事自体がリスク

    資産を使ってポジションに入る場合(=自分のお金を暗号資産に変える場合あるいは売る場合)、自分の予想を立て、それに対して100%の投資対象資産を当てるのは、完全にギャンブルです。

    どうなるか誰にも読めないのですから、投資に対してまず謙虚であるべきです。そしてそれを戦略に組み入れることで、リスクを小さくすることができます。

    常に、ポジティブなプランニングと、ネガティブなシミュレーションで挑むことが重要で、それを投資戦略にも適用する事が重要なのです。

    もし現金を500万円持っていたら、生活防衛資金を12ヵ月分残し、結果的に投資に使える現金が200万円になるなら、1%を暗号資産に割り当て、そのうちの80%をBTC、20%をアルトコインにする、等の投資戦略を取るべきです。

    次に、実際にポジションに入る時には、24時間後に10%上がるだろう、と判断して買った時に、24時間後に5%上がったら50%は売ろう、10%になったらもう50%を売ろう、24時間以内に2%下がったら50%売ろう、4%下がったらもう50%売ろう、24時間以内に変動が無ければ全部売ろうといった形で、すべての可能性を予期してポジションに入りましょう。

    そうすることで、もし勝率が50%だったとしても、それを何回も続けていれば確実に増やすことができます。

    そして、その時の投資判断は、テクニカル、ファンダメンタルを分析する力を自分で付けていき、勝率を上げていくことで効率化を図っていくことができるでしょう。

    トータルで勝てればOK

    上述したように、テクニカル分析に基づいてポジションに入るタイミングを決めるときには、必ず何時間後に判断するか、それまでにいくらになったらどうするか、を決めておき、そのポジションを2階建て以上に持っておくこと、さらにショートとロングの設定価格変動率をロング>ショートにしておく事で、トータルの稼ぎを増やす事ができるでしょう。

    2階建てにしないと、0か1かのギャンブルになりますが、ここまで行ったら半分、さらにここまで行けば全部、というような判断ができます。そして最後は全部売る、ということが重要です(もちろん短期投資の場合)。

    ビットコインの考え方

    投資の基本的な戦略は押さえたところで、ビットコイン特有の考え方があります。

    ビットコインは基軸通貨になっている

    トルコでは2020年4月30日に、店舗等での決済においてビットコインでの決済を禁止するとの命令が出ました。インフレが進んでしまったトルコでは、ビットコインの方が安定した通貨として認知されており、それによってビットコインでの資産保有が進み、決済も増えていったとみられます。

    そしてそれを禁止すると政府が通達を出すぐらいには、ビットコインが一国の基軸通貨になっていたという事が言えます。

    そして、相次ぐネガティブなニュース、例えばトルコの取引所で社長が持ち逃げしたという報道、アメリカでのキャピタルゲイン増税などのネガティブな要因から、利確に走る人が増え、今回の暴落に繋がったとみられます。

    暗号通貨、特にBTCは、以前から基軸通貨になるであろうと言われていましたが、上記の通り数年というスパンで見れば、そのような状況は萎むよりも広がっている状況が見えます。

    つまり、今後長期的に見れば、BTCは金などよりもより生活に密着した通貨になりうると考えられます。さらに、将来的に希少性が仕組み上保証されており、S2Fモデルで計算したビットコインの価格計算によると、2021年には10万ドルを突破すると言われています。現在は5万ドル付近でフラフラしていますが、今の2倍になる事が理論上は示されているのです。

    ビットコインとテクニカル分析

    ビットコインは、既にカナダでETFが生まれ、アメリカでもコインベースの上場があり、さらに厳しい審査の後にアメリカでもETFが誕生するといわれています。

    いまやビットコインは既に資産家達の資産保有方法になっており、テクニカルな動きについても投資家達の対応に応じて変動している状態となっており、24時間取引が行われるため、株価の先行指数になったり、あるいは日経平均の先行指数にもなっているぐらい、既に投資家達の間では当たり前の資産を形成する一部になっているのです。

    ですから、株やその他資産と同じように、これまでの歴史に裏付けられたテクニカル分析が有効に働くという事になります。

    アルトコインの考え方

    一方、アルトコインはどうでしょうか。

    アルトコインは消え物

    アルトコインは、Binance等の取引所で、BTCやUSDT等と交換して手に入れることができ、2020年以降、DeFiのイールドファーミングで超高年利で増やしていける事が注目されています。しかし、BTCの暴落時には同調して下落している様子を見ると、資産として「利確する」となった場合は、どうしても法定通貨へ逃がすということが求められてしまい、結局BTC次第になってしまっている状況があります。

    また、2018年のビットコインバブル後を見ても、残っていないアルトコインは少なくありません。これはつまり、2021年後半〜2022年前半に、暴騰の煽りと、どこかの政府によるBTC規制に連動した大幅な下落があり、その後無かったことになるアルトコインが多数出てくると言うことを示しています。

    今生き残っていて元気のある(BTCと連動して上がる)アルトコインは、やはりどこかの取引所と関係があったりすることで、資産を増やし続けて持ちこたえているような状況が伺えます。

    そうしたことを踏まえると、どこかの大手の取引所と関係の深いアルトコインは、暴落後に価値がなくなるリスクは少し減らせるかも知れません。

    アルトコインは、BTCと比較してもボラティリティが大きく、また変動率がボリュームが少ないようなときでも30%前後もあり、非常にリスクが高い状況です。

    ですから、一攫千金を狙うのであればアルトコイン、という事になります。

    法定通貨を減らさずにビットコインを増やすやり方

    アルトコインを使えば、日本円などを減らさずにビットコインを増やすことができます。

    ざっくり説明すると、国内取引所でBTCを買い、半分をBinanceの様な海外のアルトコインの豊富な取引所のウォレットに送金し、BTCからアルトコインを買ったり、事前にBNBを購入して手数料支払をBNBに切り替えて25%抑えたりしながら、日本円を初期投資以上に費やさずに、アルトコインをテクニカル分析・ソーシャル分析を行ってBTCを増やすという手法です。

    上記手法でやれば、最初にBTCを購入した日本円以外は法定通貨は出ていきませんから、あなたの資産を無駄に消費することがないのです。

    しかも、元金の倍BTCが溜まったら元金の分を利確してしまえば、あとはもうあぶく銭です。思う存分、アルトコインやイールドファーミングの世界に足を入れて暗号通貨について実際に通貨取引をしながら勉強して行く事ができるでしょう。

    でも投資の基本は守って

    しかし人間欲が出るとついつい大金を儲けたくなるものです。負けが込むと現金を突っ込みたくなるときもあるかも知れません。

    しかしそれはグッと我慢して、初めに立てた自分の方針に沿って意思決定をしましょう。

    それができないのであれば、お金を突っ込みすぎたという事になりますから、まずは損切りして全額引き上げることをオススメします。

    暗号通貨全体に対して

    以上見てきたように、暗号通貨はBTCであれアルトコインであれ、資産の一種であり、これまでの歴史の中で発明された様々なテクニカル分析を使う事ができます。

    また、SNSでの情報発信をしている人たちの裏側まで見極めて、モメンタムを判断する事ができるでしょう。

    形を変えているだけで、資産の一種である事に変わりは無いため、資産運用の基礎は応用が利きます。

    一方で利確通貨としてのBTCの暴落や、連動したアルトコインの暴落、取引所の不祥事、国による暗号通貨の規制など、様々な点でリスクが高いのも事実です。

    高いリターンを得られる代わりに、こういった高いリスクを背負って暗号通貨による資産運用を行っているということを意識しながら、自分のメンタルを保つ方法を知ったり、実際の通貨取引を通じて歴史に資産運用を学んだりしつつ、今の仮想通貨市場を「機会」と捉えてスキルアップに使って行く事が、将来的なお金を増やすためのメンタル形成に役立つと思います。

    コメント

    このブログの人気の投稿